採用計画の立て方|必要人数を歩留まりから逆算する手順
「年間10名採用」という目標はあるのに、実際に動き出すと何をどれだけやればいいか分からない——これは採用計画が 数値の逆算 まで落とし込めていないことが原因です。結論から言えば、採用計画とは 必要人数を起点に、歩留まり(通過率)から逆算して「何件の応募・面談が必要か」を数値で設計し、スケジュールに落とすこと です。
この記事では、採用計画の立て方を具体的な手順で解説します。
採用計画と採用戦略の違い
- 採用戦略:なぜ・どうやって採るかの方針(採用戦略の立て方を参照)
- 採用計画:何人を・いつまでに採るかの数値とスケジュール
戦略で方針を決め、計画で数値とスケジュールに落とす、という関係です。
採用計画を立てる4つの手順
手順1:必要人数を算出する
事業計画と組織の現状から、純増で必要な人数を出します。
- 事業目標の達成に必要な増員数
- 退職・異動による欠員の補充数
- 合計=「採用が必要な純人数」
手順2:歩留まり(通過率)を把握する
過去の実績から、各選考ステップの通過率を出します。例:
- 応募 → 書類通過:30%
- 書類通過 → 面接:80%
- 面接 → 内定:20%
- 内定 → 承諾:70%
実績がない場合は、業界の一般値で仮置きし、運用しながら補正します。
手順3:必要な応募数を逆算する
「1名採用するために何件の応募が必要か」を逆算します。上の例なら、
1名の承諾を得るには … 内定1.4件 → 面接7件 → 書類通過9件 → 応募 約30件 が必要
採用目標が10名なら、単純計算で約300件の応募が必要、という規模感が見えます。
手順4:チャネルとスケジュールに落とす
必要な応募数を、どの手法で・いつまでに集めるかを決めます。
- 応募数を各チャネル(媒体・スカウト・紹介・発信)に配分
- 月ごとの目標応募数・面談数をスケジュール化
- 採用したい時期から逆算して着手時期を決める
採用計画を「絵に描いた餅」にしないために
- KPIで進捗を見える化する:応募数・面談化率・承諾率を毎月チェック(採用KPIの設計方法)
- ボトルネックを特定する:数値が落ちている段階を見つけて手を打つ
- 計画は固定しない:市況や実績に合わせて毎月見直す
数値で設計しておくと、「頑張っているのに採れない」が「どの段階が詰まっているか」に変わり、打ち手が明確になります。
よくある失敗
- 人数だけ決めて逆算しない → 必要な活動量が分からず、行き当たりばったりに
- 歩留まりを見ない → どこで候補者を失っているか分からない
- 採用したい時期から逆算しない → 着手が遅れ、間に合わない
まとめ
採用計画の立て方は、次の4手順です。
- 必要人数を算出する
- 歩留まり(通過率)を把握する
- 必要な応募数を逆算する
- チャネルとスケジュールに落とす
ポイントは、人数を「必要な活動量」に翻訳すること、そしてKPIで進捗を見える化し、毎月見直すことです。
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